前の記事で造園業の集客をサポートするという記事を書きました。
SMART広報®
植木屋さん向けのサービスのビジネスモデルを検証
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この記事を書いたのは、造園業に限らずどうもこういうサービスが増えているなあと感じたからです。
『みんなのマーケット』などのサービスサイトです。
言葉には出来ないでいたのですが、何か「おかしい」という「ひっかかり」を感じていました。
それで私の中の「ひっかかり」を探求してみるのにちょうどいいサイトが見つかったので記事にしてみたのです。
違和感はユーザーの為というより集客に苦しんでいるお店や士業の方、フリーランスをターゲットにしたサービスに見えるからである。
確かにお店の経営者や士業、フリーランスの人たちは人も時間もお金も掛けてネットでの集客ができない。
WEBサイトの作成支援と月額でのポータルサイトへの参加支援
集客できると言われるInstagram,Facebook,TwitterやamebloなどのSNSの代行運用
リスティング広告の代行
などプラットフォームビジネスモデルが成り立っている。
でも、それらは本当に「個」のオリジナリティを表したものになっているだろうか。
金太郎あめのとうなサイトで終わっていて
良さが伝わってこない。
そこで私は樹木医で造園業を営む「日本花木研究所」の山口正記さんに私の疑問をぶつけてみました。
山口さんは目黒区を中心に世田谷区、大田区、渋谷区、港区、品川区で仕事をしておられる造園家です。
私のブログやFacebookで時々紹介している住宅地での高木伐採でクライミング・ケーブリング・ロープワークなどの技を駆使して鮮やかな仕事をしている恵比寿のトシ・ランドスケープさんと同様に、まず植物のことを第一に、そして街の景観まで考えて仕事してくださる植木屋(造園業)さんです。
日本花木研究所
トシ・ランドスケープ
Q.造園業の集客支援のようなサービスをどう思われますか?
A.私は嫌いです。
きっぱり!ばっさりと切られてしまいました。
Q.もう少し聞かせてください。
A.ITに疎い、植木屋さんをカモにしてるだけですね。
Q.そこまで言いますか。
A.まとめたところで、仕事内容のレベルアップにはなりません。それぞれの会社が真摯な業務を行って、造園業界のレベルアップをすべきです。造園会社同士は充分仲良くしてます。
造園業界全体が井の中の蛙状態で、そのうち他業種から進出してきた優秀な方に、全てを持っていかれることでしょう。
Q.それでは造園業で大切なことは何ですか?
A.可哀そうな樹木が多すぎます。
適切な手入れをして、それを子どもたちに見せて学ばせたいです。
よい庭木管理をすると、視野が広がり、自然への感謝が広がります。
緑地面積を稼ぐための植栽ではなく、人生を彩るための花を咲かせる樹木を植えることを提案します。
だから、私のところは日本花木研究所という名前にしてます。
私が昔住んでいたバリは通年花が咲いてます。
日本人の日本人らしさという良い部分は、四季からきていて、それを実感できるのは特に花からだと、私の立場からは思ってます。
それが私たちの仕事ではないでしょうか。
Q.ついでに樹木医のことを教えてください。
A.樹木医のキーワードは「向社会性」で、研修でも、そうあるように言われますし、いつもその言葉をタトゥー のように背負ってます。
私の仕事の仕方はお客様とのお互いの利益にならないと判断したときには断ってます。
例えば、あるお客様の場合、キンモクセイの下のタマリュウが枯れたので、植え替えたいとのご希望でした。他の造園会社は3社とも土が悪い、土も入れ替えと言ったそうです。私の場合、タマリュウはまだいきてます。水やりが足りなかったので、ここから、水をやってみて、改善させない場合、また同じ結果(タマリュウは枯れる)になります。あと、キンモクセイの根元を掘り返すべきではないです。と答えたのです。
樹木医になるときの研修で、生物が進化して海から上がれたのは樹木が日陰をつくったからだと、ならいます。
そのことがあるから、樹木があると、安全安心だと感じます。実際、空気が汚れていると樹木が傷むので、バロメーターになりますよね。
そういうことに心がけて仕事をしています。
ありがとうございます。
すっきりしました。
まとめるよりもむしろ違いそして思いを伝えることが大切ですね。
私もそのお手伝いができればと思います。
最後に日本花木研究所のサイトは