過去の歴史、特に戦争の世紀といわれた20世紀を通して、常に戦争を仕掛け煽ってきた連中がいます。

陰謀論者によればフリーメーソンとかロスチャイルドとかロックフェラーとかユダヤ金融資本系の仕業ということになりますし、純粋に政治経済的にいえば国家を超えた軍産複合体、戦争屋、武器商人たちの工作となります。

そしてそれに利用されてきたのがマスメディアということもいわれます。

陰謀はともかく人類が経済優先の原理に飲み込まれているのは事実だろうと私は考えています。

ベルリンの壁崩壊の現象はイディオロギー闘争(共産主義対民主主義)としての西側の勝利ではなく、金融資本主義に世界が飲み込まれていく現象であったと今では考えています。リーマンショックの時のアイスランドの破綻、そして最近のギリシャやキプロスの国家破綻を見ているとそれは間違いないだろうと思います。何よりもアメリカの国家デフォルト危機が証拠です。

リーマンショックであれほどの打撃を受けた金融資本主義は再び力を振るい始めました。

私はカトリックのクリスチャンですのでヨハネ黙示録を読みますが、現代はまるで黙示録の世界です。(もちろん、その中のどの地点にいるのかはわかりませんが、世界に災禍が起こり、邪悪な王たちが民を迫害する様子はまるでその世界です)

21世紀の幕開けは911でした。スマトラ沖の大地震、リーマンショック、311、原発事故と人為的なもの自然災害とが人類を震えあがらせています。

その中でまたもや戦争の声を聞くとは。

煽らずに冷静さを求めるべきです。

対立ではなく対話を呼びかけていこうと思います。

自分たちを基準にすれば対立点はたくさんあります。当たり前のことです。それは私たちが自由であり、個性があるからです。違いを認めなければ対立し争いが起こります。

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私はアラファトという人物を通して「異質なものを受け入れる」ということを学びました。若い頃はまったく理解できませんでした。なぜあのようにわがままな振る舞いで暴力的で世界を混乱させるのか、わかりませんでした。日本のメディアではまったく理解できませんでした。

きっかけはわかりませんが、サイードかデリダの本で差異性について目を開かれました。「異質なもの」を受け入れない限り平和はあり得ないことを理解するようになりました。

ところが、多くの組織、社会、国家において「利害」が行動規範になっていること、それは正義を掲げるマスメディアもそうであることに気が付きました。特に原発事故の時の日本の大手メディアには失望を禁じえませんでした。その状況は今なお続いています。私は311の時、日本に芽生えた連帯の気持ちを分断したものに、東京電力の計画停電があったことを今でも忘れません。関東圏にいて一気に現実を見せられ、日々の生活を守ることに引き戻された、東北に向かう多くの人の目を閉じさせられたような気がしています。

世界は複雑に入り組んでいます。正義で単純には語れません。正義とは何なのかすらわかりません。ソクラテスやプラトン、マイケル・サンデルが説く通りです。ところが正義を振りかざして戦争が起こります。

あれもありこれもあると多様な考え方を提示することは一見つまらないことです。結論が見えないからです。すっきりとはしないからです。しかしそれが対話の基本です。

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「ワールドカフェ」という試みに、何度か参加し、主催したこともあります。対話なのですが、ディベートのように主張しあうのではなく、結論を目的としない対話を繰り返すのです。対話の成果といえるものは、各自が持ち帰るのです。多様な違う人の考えを聞きます。

ネットワークのSNSも似ています。パソコン通信の時代からネットに係ってきて多くの争いを見てきました。ネットの喧嘩というのはそれはそれは激烈なものです、当事者同士よりもむしろ周りが熱くなります。なぜそのようなことが起こるのか不思議でした。当初は匿名性が高く、バーチャルな人格をふるまえるのでそういうことが起こるのだろうと考えていました。仮想性が問題なのだろうと。

案の定、第二世代のソーシャルメディアとして登場したfacebookの実名制といいね!の共感表示はネットをぐっとソーシャルなものにしました。セキュリティ、プライバシーという問題は潜むのですが、「ソーシャル」にかなりの可能性を感じています。ゆるくつながることで何かを変えられると思っています。このことに関してはかなり楽観的です。
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ウクライナ問題がどのような方向に向かうのか、マスメディアはどのような役割を果たすのか。
ソーシャルメディアがどのような役割をはたせるのか、主体的にかかわりながら、観察したいと思っています。

ロシア軍の動き活発化か…NATOは撤退要求 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

タス通信は3日、親ロシア勢力が多数派を占めるウクライナ南部クリミア自治共和国で、ウクライナ軍兵士ら少なくとも約3200人が、同国政府の指揮系統から離脱したと伝えた。  

クリミア駐留のウクライナ軍に新政府からの離反の動きが広がっている模様だ。一方、北大西洋条約機構(NATO)加盟28か国は2日、ウクライナ情勢を緊急協議し、ロシア軍に撤退を求める声明を発表したが、打開策を見いだせるかは不透明だ。  

AFP通信によると、ウクライナ国境警備当局は3日、クリミア半島の上空にロシア軍の航空部隊が相次ぎ侵入していると主張した。ロシア軍の動きが活発化しているとみられる。 (

2014年3月4日00時07分 読売新聞)





2日、ウクライナ南部シンフェロポリの郊外の村で、ウクライナ軍区域を見張るロシア軍とみられる兵士ら=ロイター


写真・図版
朝日新聞「クリミアはロシアとともに!」と書かれた張り紙に、賛同の意を込めて署名する地元住民=2日、シンフェロポリ、関根和弘撮影

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とにかくボスニア・ヘルツェゴビナ紛争やシリア内戦の悲劇を繰り返してはなりません。