Bitcoinの動きを見てみることにしました。(3日目)

まずこの記事から。

金融業界に忍び寄るデジタルマネー Bitcoinの高騰に各国中央銀行も戸惑い | IT Leaders

つい最近、金融大手の米JPMorgan Chaseが、Bitcoinと同様のデジタルマネーの特許を申請した。インターネット通販大手のAmazon.comほか、Apple Computer、eBay、Googleなどに対しても「デジタルマネーのような何かを企んでいるのでは」という噂が流れている。  

デジタルマネーは、その実現に暗号化技術を使うことから暗号通貨(cryptocurrency)とも呼ばれる。暗号通貨の具体的な媒体が電子コインである。例えば、Bitcoinは、電子コインに暗号化と電子署名を適用し、P2P(Peer-to-Peer)通信によって、電子コインの所有権を転送する通貨システムである。取引所でリアルな現金と交換して使用する。

取引所としては、「Bitstamp(www.bitstamp.net)」「Mt. Gox(www.mtgox.com)」「Coinbase(coinbase.com)」など多数開設されている。 (クリックで拡大) 図2:Bitcoinの利用形態  交換したBitcoinは自身のデジタル財布に保存し、Bitcoinを受け付ける販売店などで商品/サービスの購入に使う。Bitcoin取扱店のディレクトリである「Bitpay.com」には、1万2000社が登録されている。

その品目は、宅配ピザやコーヒーショップから歯医者まで多岐に渡る。シリコンバレーで人気の電気自動車(EV)である「TeslaモデルS」の購入代金(約7万ドル)をBitocoinで受け付ける自動車ディーラーも現れた。




cryptocurrency 発音

円に対する値動きを見てみます。

Bitcoin Charts Price/ Charts


ついでに取引量について

Bitcoin Charts Volume/ Charts

さてBitcoinを見る時のポイントの一つが、デジタルマネーなのでクレジットカード取引と違い手数料不要ということになります。

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日本銀行に代わる組織が価値を保証することで、インターネット上で世界共通の通貨を作ったらどうなるだろうか。これは至って自然な考えだ。実現できれば、クレジットカード会社の世話にもならず、貨幣流通の手数料を不要になる。しかもデジタルだから、リアルタイムに貨幣を流通させることができる。こうして誕生したのがデジタルマネーである。




貨幣であるということはサインが必要ない、だから問題も起こります。

金融業界に忍び寄るデジタルマネー Bitcoinの高騰に各国中央銀行も戸惑い | IT Leaders

新しいテクノロジが生まれると、それを直ぐに悪用するヤカラが現れるものである。Bitcoinの匿名性を利用して、違法商品を売買したり、マネーロンダリングに悪用したりする行為が後を絶たない。2011年に立ち上げられた「Silk Road」というWebマーケットがその1例。Bitcoinを使って利用者間で商品を売買できる同サイトでは、コカインや偽造運転免許証、パスポートまでが販売されていた。  

Silk Roadを運用していたサンフランシスコ在住のロス・ウルブリヒト氏は、2012年10月にFBIに摘発され、同サイトは一時閉鎖された。だが、彼自身が違法商品を販売していたわけではないことから無罪釈放になった。その6週間後には同サイトは「Silk Road 2.0」として再開されている。違法商品の売主は、短期間で売り逃げてしまううえに、そのほとんが原産地から購入者に直送されるため捕まえようがないという。




さて、この記事もBitcoin誕生のなぞに触れています。↓↓ 
Satoshi Nakamoto氏、LinkedInに登録があるとは知りませんでした。

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Bitcoinそのものも謎に包まれている。同システムは、2009年に発表された論文「Bitcoin:A Peer-to-Peer Electronic Cash System」(http://www.bitcoin.org/bitcoin.pdf)の理論を具象化したものだ。その著者は「Satoshi Nakamoto」とされ、電子メールアドレスのsatoshin@gmx.com(ドイツの無料Eメールサービス)とWebサイトのwww.bitcoin.orgが示されている。  

著者と名乗るNakamoto氏のことをネットで調べてみると、P2P Foundationのメンバーであり、プロファイルには「38歳、Male、Japan」としか記載されていない。LinkedIn上にある同名の人物は、居住地は日本、肩書きは「Creator of Bitcoin」になっている。顔写真の欄にはBitcoinのロゴマークだけが張り付けられている。Bitcoinのドメイン名「bitcoin.org」は2008年8月に登録されているが、登録者(登録代行社かもしれない)の国名はパナマだ。とにかく正体不明の謎の人物あるいは組織である。


P2P Foundation P2Pと聞くと、すぐにファイル共有→Winny→亡くなられた金子勇さんのことを思い出しますが、確かにP2P技術とその利用は、現在の著作権、知的財産権の保護の対極にあるフリーウエア、GNUなどの思想に通じるもので、ネット誕生以来、私たちの社会が抱えた課題のような気がしています。

すべての価値を貨幣で捉えようとする金融資本主義へのレジスタンスという側面を持っています。「共有=Share」という思想は「価値の独占」ということへの強烈なアンチテーゼです。今、アメリカで盛んに言われている1%の富の独占ということへの抵抗運動です。(オキュパイ ウォールストリート ウォール街を占拠せよ など)そして、世界をよく見ていく(マスメディアは断片的にしか伝えません、意図的かどうかはわかりませんが)といろいろなところで似たような運動が起こっています。これがネットワークされたときに一気に何かが起こる可能性を持っているようにも見えます。リーマンショック以後、結局、先進各国は協調してなかったことにする動きが起こりました。

しかし、確実に起こったことであり、それは各国の体内(国内)でくすぶり続けています。

リーマンショックのようなカタストロフは極点を越えていますので、相(フェーズ)の転移が起きます、なかったことにはならないのです。

それが歴史(あるいは直線的な時間)というものだと思います。人は忘却しますが、歴史は記憶します。そしてその反作用は時間の経過とともに顕在化していきます。

瑕疵のある仕組みでありながら巨大過ぎて直すことができない金融資本主義というシステムの問題が表面化。さらにコンピュータ高度化とネットワーク化によって、中央集権的な巨大な組織しかやれなかったことが小さな仕組みでも簡単にできるようになっています。

通貨発行という「国家」の「中央銀行」しかできないと思われていたことが、ユーロで域圏での発行を実現しました。しかし、中央銀行は必要でした。

それをいとも簡単に「中央銀行」というものの存在をなくしたのがBitcoinです。P2P(言ってみれば「個」と「個」をつなぐということです。)

国家を超えている点でローマ時代のカエサル金貨のようなものかもしれません。各国が兌換から降りる中、ドルはニクソンショックまではそうでした。

二極対立からベルリンの壁崩壊から金融的には一極体制に見えましたが、実際にはその不安定は状態は無極へと移行しているように見えます。(2→1→0?)

今までであれば先進国各国が協調して潰しにくるわけですが、さてこのBitcoinの動きはどうなるのでしょう?投機的な動きが当然起こりますが、それをも訂正(Correction)する機能をもっているかが私の目下の関心です。

値動きなどの情報公開と誰もが手数料なしに取引できるというフラット化による効果が通貨の透明性を高めるとする(謎の通貨というニックネームとはまったく裏腹に)と何か違う動きが起こるはずです。

さらにこれがマイクロクレジット、今はソーシャルファンディングに形を変えているように見えますが、そうしたものと結びつきはじめるとソーシャルな経済圏が形成されていくのではないかと期待しています。

地位の独占、情報の独占というようなものをゼロにしていく社会の動き。

悪くなっているように見えて、確実に歴史が進んでいるように私は思います。その動きに貢献する若者たちが生まれているとみています。

注目です。

*ブログですので、厳密な論理を組み立てられないところ、飛躍のはなはだしいところはお許しください。

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