靖国参拝「米は理解」と中曽根氏 日米議連で訪米 - 47NEWS(よんななニュース)

超党派による日米国会議員連盟の中曽根弘文会長ら訪米中の自民党議員3人は10日、首都ワシントンで記者会見した。中曽根氏は安倍晋三首相の靖国神社参拝について、米政府当局者や連邦議員らが「それなりに首相の真意を理解している」との認識を示した。  
訪米には塩崎恭久政調会長代理、小坂憲次元文部科学相が同行した。8日にアーミテージ元国務副長官、10日にはラッセル国務次官補(東アジア・太平洋担当)や米側議連の議員らと相次いで会い、首相が靖国参拝に際し「不戦の決意」を示した談話の英文を手渡した。ラッセル氏との具体的なやりとりは明らかにしなかった




これで気になったのが自民党の運動方針。ニュースにもなったので、あれっ?と思った方も多いと思われる。そのニュースは ↓↓

自民党:運動方針案「不戦の誓い」削除…靖国参拝の表現 - 毎日新聞

安倍晋三首相(党総裁)は昨年12月の参拝後に「二度と戦争の惨禍によって人々の苦しむことのない時代をつくる。その決意を込めて不戦の誓いをした」と説明。自民党の13年運動方針も「参拝を受け継ぎ、国の礎となられた方々に哀悼の誠をささげ、不戦の誓いと恒久平和の決意を新たにする」との表現で「不戦の誓い」を盛り込んでおり、整合性が問われそうだ。  

最終案は「参拝を受け継ぎ、国の礎となられた方々に対する尊崇の念を高め、感謝の誠をささげ、恒久平和への決意を新たにする」との表現になった。19日の党大会で正式決定する。




当然、自民党の党首は安倍首相である。運動方針の原案にある文章を帰るという姑息としか思えない方法で「不戦の決意」を削除するというのは暴挙だろう。しかもアメリカ訪問団の自民党議員は参拝時の首相の談話を手渡すというのはどういうことだろうか?理解に苦しむ。

こんな小手先の外交でいいとは思えない。しかも相手は好戦的なアーミテージ元国務副長官。

この記事にも一言。もっとしっかりと取材してアメリカ側の反応を探ってほしい。提灯記事が国民の目を迷わす。

共同は上記記事だが、これが産経になるとこうなる。↓↓

靖国参拝は「不戦の決意」、「軍国主義の復活」などではない-中曽根氏ら日米議連が米国の理解醸成 - MSN産経ニュース

訪米中の日米国会議員連盟の中曽根弘文会長らは10日、ワシントンで記者会見し、3日間にわたり約20人の米政府、上下両議員、有識者と会談し、安倍晋三首相の靖国神社参拝などに対する理解を醸成し、日米同盟を強化する重要性で一致したとの認識を示した。  
一連の会談で中曽根氏らは、安倍首相が靖国参拝後に発表した「不戦の決意」を伝える談話を手渡し、「2度と人々が戦争の惨禍で苦しむことがない時代をつくると、不戦の決意を込めたものだ」と説明した。


米側からはまた、「靖国参拝はもう終わったことだ」(リチャード・アーミテージ元国務副長官)として今後、日韓関係改善と日米韓の同盟関係を強化する必要性が唱えられた。





どうしてこのような一方だけを取材して記事になるのか理解に苦しむ。その後、このアーミテージ氏の発言だけが独り歩きしているような印象を私は持つ。こういう作為的な記事はいかがなものか。

ついでに自民党運動方針についての朝日新聞の記事。↓
自民方針案「靖国参拝受け継ぐ」明記 「平和国家」削除:朝日新聞デジタル

靖国参拝について、当初案では「不戦の誓いと平和国家の理念を貫くことを決意し、靖国神社の参拝を受け継ぐ」と例年通りの記述だった。だが、7日の総務会で「靖国神社は不戦の誓いや国家の平和を祈るところではない」などの異論が出た。一方で「自衛隊員にもしものことがあった場合、靖国神社に奉る覚悟を示すべきだ」と表現を強めるよう求める声も出たため、総務会での了承は見送り、石破茂幹事長に一任された。  

最終的に「不戦の誓い」と「平和国家」の文言を削除し、「日本の歴史、伝統、文化を尊重し、靖国神社への参拝を受け継ぎ、国の礎となられた方々に対する尊崇の念を高め、感謝の誠を捧げ、恒久平和への決意を新たにする」との文言に落ち着いた。  

憲法改正については、「党是である憲法改正の実現に向けて、党全体として積極的に取り組む」と踏み込んだ内容にした。