まず沖縄タイムスの声。
県民の知事への失望を伝えている。

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[想い風]米、11月末に「県内」確証か | 沖縄タイムス+プラス

「普天間は年内に決着したい。沖縄の自衛隊配備増強も必要だ」と説く菅義偉官房長官の言葉に知事は深くうなずき、カジノ誘致や沖縄振興を語り合う-。こうした米側での情報は、一貫して「県外」を訴えていた知事の姿からかけ離れたものであり、まるで現実味のないものだった。  

しかし、25日の安倍晋三首相との会談で、「驚くべき立派な内容」「さすがに安倍晋三首相、菅義偉官房長官!」「これはいい正月になるなあ」などと高揚した表情で喜びを表現する知事の姿は、米側が語る「もう1人の知事」の姿にぴたりと重なった。  ヘーゲル国防長官が27日に発表した承認を歓迎する声明は、実はこの会談が開かれる前に用意されたものだった。  仲井真知事の埋め立て承認は、本人がいくら説明を重ねようが、明白な「県内移設容認」であり、「県外」を望む県民の声とは相反するものだ。



一方、産経新聞は
辺野古埋め立て、沖縄の決断 「危険除去」苦渋の知事+(1/3ページ) - MSN産経ニュース

仲井真知事は、事前に用意した5枚にわたる文章を読み上げ、埋め立て承認の経緯を説明した。「埋め立て申請は審査を行った結果、基準に適合していると判断し、承認した」。普天間の危険性除去を優先した苦渋の決断を理解してほしいと訴えるかのように、この部分を2度読み上げた。

 「国際情勢は県民の意志に関係なく緊張していると認識している。沖縄は一定の役割を果たさなければならない」とも述べた。



「こじれていた日米関係がようやく改善に向け動き出す」。カー用品店「イエローハット」創業者、鍵山(かぎやま)秀三郎氏(80)も仲井真知事の決断を評価する。鍵山氏は、普天間で基地に反対する活動家らが抗議のためフェンスに巻き付けるなどしたテープや針金を掃除する活動を行ってきた。  

活動家らが声高に抗議するのを、冷ややかな目で見つめる住民の姿を何人も見てきた。活動家からの攻撃を恐れながら、鍵山氏らの清掃活動に感謝を述べる住民もいたという。鍵山氏は「だれもが基地反対ではない」と語る。  

沖縄県石垣市の尖閣諸島周辺海域で繰り返される領海侵入や防空識別圏設定といった東シナ海での中国側の脅威も増している中での承認。鍵山氏は「沖縄米軍の存在は中国への抑止力になっている。合意に至ったのは大きな意義がある」と話している。



さてさてこのような大手メディア報道について地元メディアはこのような見方をしている。

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全国での基地報道単純化 県内に危機感 | 沖縄タイムス+プラス

仲井真弘多知事の名護市辺野古の埋め立て承認は、全国のさまざまなメディアで報道された。内容は、県民の視点を共有しているかどうかで大きな違いを見せた。県内では「金で転んだ沖縄」と誤ったイメージが広がり、沖縄問題が共有されないことに警戒感がある。首相官邸公式ページには「揺すりタカリ」と沖縄批判が続々書き込まれた。メディア論の専門家からは、金と基地に単純化した報道の在り方に疑問も出た。  

25日に首相官邸での安倍晋三首相との会談。首相からの沖縄振興策や基地負担の「軽減策」の説明に、仲井真知事は「驚くべき立派な内容」「140万県民を代表して心から感謝」と称賛し、その後も記者団に「これはいい正月になるな」と上機嫌だった。この映像、フレーズが何度もテレビで放映された。


全国での基地報道単純化 県内に危機感 | 沖縄タイムス+プラス

在京紙では東京新聞が県庁での抗議活動を1面トップにすえた。ただ、反対行動を特定グループと紹介する新聞もあり、新聞によって報道内容の隔たりは大きかった。



知事埋め立て承認:全国紙も大きく報道 | 沖縄タイムス+プラス

仲井真弘多知事が名護市辺野古の埋め立て承認の表明を、28日付の東京発行の各紙は、1面や社会面のトップニュースとして扱い、関連記事を数ページにわたって掲載するなど大きく報じた。  

朝日新聞と毎日新聞、読売新聞は、1面に会見する知事の写真と記事を掲載。  

朝日の社会面は「辺野古『新たな混乱』」の見出しに、普天間第二小学校の元校長や辺野古住民の複雑な心境を紹介した。



普天間問題についてソーシャルの声も含めてわかりやすく書かれた記事もあった。ハッフィントンポストだ。

辺野古埋め立て、仲井真知事が正式承認【沖縄・普天間移設問題】

普天間基地は住宅地に隣接していることもあり、1995年の少女暴行事件や、2004年の沖縄国際大学構内への米軍海兵隊ヘリ墜落事件などの発生により、沖縄県民による早期移設・返還の要望が高まった。

1996年には日米間で普天間基地返還が合意され、2006年には「再編実施のための日米のロードマップ」を発表、辺野古沿岸部へ代替施設を建設し、2014年までに完成させるとしていた。 しかし、辺野古への移設は沖縄県民が反対しており、沖縄県の41市町村すべてが、県内移設に反対を表明したままの状態だ。2013年7月の参院選では、自民党の立候補者さえも、党の方針であった「辺野古移設」とは異なる「県外移設」を主張して戦っていた。

ところが2013年11月に、自民党の沖縄県連所属国会議員らが、名護市辺野古への県内移設を容認する姿勢に転向。「受け入れ先が決まらないまま県外移設を進めようとすれば、普天間基地の固定化が続く」ということが理由とされた。



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やはり仲井真知事の次の言葉が苦渋のうちに決断した知事の心情をよく表していると私は思う。差し迫った危機はなんとかしなければならない。

国際情勢は県民の意志に関係なく緊張していると認識している。沖縄は一定の役割を果たさなければならない



それは沖縄の問題として捉えるのでなく日本国民としてこの問題をしっかりと考えていかなければならないということだろう。

私は「風立ちぬ」にしても「永遠の0」にしても、国民だけが戦争という行為に対して免罪を求めているようで危険な空気を感じている。「国民と国家の共犯関係」を今、まさに作ろうとしている気がしてならない。我々の意識が戦争に加担することがあるのだ。

平和の感傷に浸るよりもまずは今の状況に目をしっかりと向けるべきであろう。そして声を上げるべきである。ナチスのように憲法をこっそり変えていけばいいという発言やデモンストレーションをテロと言い放つ政治家がいることに寒気を覚える。

またこんな時期に靖国参拝した首相の行動にも大いに疑問を持つ。案の定、世界から総スカンではないか。国際政治、外交は決して単純ではない。

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