山西省の党本部前で起きた爆弾テロは政府に不満を抱く一青年の逮捕で幕引きとしたいのだろう。

私は、日本で70年代に起きた極左集団による連続企業爆破テロに似ているという印象を持った。その後日本は急速な経済を遂げ、やがてバブル経済へと向かったわけだが、中国の場合はより急速かつ複雑だ。政治的は不満のエネルギーは相当溜まっている。

習近平で共産党による統治、支配は終わるかもしれないという予測があると記事では書いているが、最近の南シナ海での隣国との摩擦や、国内のテロ、さらに経済格差、民族対立をみているとそうなるかもしれないと思えてきた。

ソ連邦の崩壊過程がいま中国で突然起きても不思議ではない。それくらい中国の少数民族問題は深刻だ。

メディアはあまり伝えないがチベット族の暴動、政府への抗議は凄まじい。

今回のウイグル族もそうだ。

中東や南米で見られた下手なアメリカの工作もないだけに一旦事が起これば、問題は単純だ。

一つの帝国の崩壊を目の当たりにするかもしれない。いまアメリカの内部崩壊、世界的な影響力の低下に目が向いているが、案外、こちらの方が早いかもしれない。

そう考えると習近平がオバマとも目を見て話さない奇妙な会談を行ったり、我が国の首相とも目を合わそうとしなかったり、東シナ海、南シナ海で武力を誇示したりするのもわからないことはなく思えてきた。

軍部の傀儡になっている。

昨年、国家主席に着くまえに失踪事件があった。ちょうど一年前だ。

水泳していて背骨を痛めたということであったが、再び登場したときには明らかに顔にはアザがあった。

それまでは西側、特にマスコミにはサービス精神の旺盛な人物であったが、君子豹変?した。

やはり、年末にかけて目が離せない。

反政府暴動、マグマの如き人民の恨み 「石橋を叩いて渡らない」中国ビジネス(産経新聞) - Y!ニュース

http://bit.ly/HP8BjG

中国全土では、このところ年間数十万件にのぼる反政府暴動が頻発しているそうです。ウイグルやチベットの暴動こそよく耳目にしますが、総計50以上を数える少数民族の弾圧は、各地で大小取り混ぜた騒動を惹起しているのです。

 それに加え、経済成長政策の基幹戦略だった都市化が行き詰まった結果生まれた諸問題が一気に噴出しています。資源不足、汚染、食糧不足と安全問題などの社会不安、格差拡大、失業、汚職、バブル崩壊寸前…。こうした現象も相まって、表面化している社会・政治的暴動だけでも数百数千を数え、庶民の鬱屈はマグマのように全土に広がっているものと見られています。