警察官が痴漢行為したり、盗みをしたり、職務を放棄して失踪したりと不祥事ばかりが目につき、警察官の職業倫理はどうなってしまったのだろうと心配になるが、久しぶりに志の高い話に感動しました。

そういえば、雪が降りしきるニューヨークで靴がないホームレスの男性に靴を買ってあげたのも警察官でした。

食品盗んだシングルマザーに警官が思わぬ対応 米フロリダ州
CNN.co.jp

フロリダ州マイアミデード郡の警察によると、母親は9月下旬、スーパーマーケットで300ドル(約3万円)相当の食品をカートに積み、代金を払わないまま店を出た。CNN系列局のWSVNによると、母親は3人の子どもを育てるシングルマザー。子どもたちの食べ物を買うお金がなくなり、困り果てていたという。

警察官のビッキ・トーマスさんに事情を聴かれた母親は、子どもたちがお腹をすかせていると答えた。調べたところ、過去に大きな犯罪歴もなかったことから拘束はせず、微罪で処理して出廷通知を渡した。

トーマスさんはさらに、自宅に食べ物があるかどうかを尋ね、母親が「何もない」と答えると、フードバンクや教会など、食事の配給が受けられる場所を教えた。続いてスーパーマーケットに戻り、母親のために100ドル分の食品を買ったという。

「食品を買ってあげようと決めたのは、逮捕したところで、お腹を空かせた子どもを抱える彼女の問題は何も解決しないから」「これまでも同じようなことをしてきたし、同僚も同じことをしている」とトーマスさん。

「子どもたちが夢中で袋をかき回す姿は、まるでクリスマスのようだった」「私にとって100ドルの価値は十分にあった」と話す。

母親に対して唯一求めたのは、「自分で生計が立てられるようになったら、ほかの人を助けてあげてほしい」という条件だった。「彼女はそうすると言ってくれた」とトーマスさんは話している。