休日で暇だったので薄熙来事件の時にいろいろと情報を得た中国・新興国・海外ニュース&コラム | KINBRICKS NOW(キンブリックス・ナウ)を覗いてみました。全人代後の習近平体制がどう動くのか気になったからです。

特に外相は気になったのですが、これ↓↓を読む限り、期待できませんね。

巻き返しはありませんでした……胡錦濤派の大物が次々潰された全人代新人事を読む(水彩画) : 中国・新興国・海外ニュース&コラム | KINBRICKS NOW(キンブリックス・ナウ)

以前駐日大使を務めていた王毅が外相に就任したことで日中関係の改善を期待する向きや、中国の関係改善のシグナルだと見る向きがありますが、それはないです。副総理と国務委員の9人がそれぞれ担当する分野を持っています。外交担当は前外相の楊潔篪ですね。

そもそも重要な外交事案については常務委員会に委ねられます。胡錦濤の外交顧問を務めていたのが、現政治局委員の王滬寧らしいので、結局外相は単なる実務者に過ぎません。2005年に呉儀副首相が小泉総理(当時)との会見をすっぽかして帰国した事件がありましたが、呉儀の判断ではなく本国からの指示です。呉儀は当時、政治局委員。それほどの格があっても勝手な行動をする権利は与えられていないのです。

王毅が外相になったところで中国の対日外交方針がガラッと変わることなどありませんし、ありえません。通常の国家であれば外相は閣僚の中でもかなり高い地位にあるのですが、中国の閣僚はそういった事情を勘案すると次官補くらいだと考えていいと思います。




この人の方が気になりますね。

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外交を喧嘩にした男 小泉外交2000日の真実
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