福島第1の停電、配電盤付近に異常か 東電復旧急ぐ  :日本経済新聞

東京電力福島第1原子力発電所の一部で18日午後7時ごろに停電が発生した問題で、東電は19日午前に記者会見し、所内の仮設配電盤に異常が発生した可能性があることを明らかにした。19日午前10時の時点でも復旧しておらず1、3、4号機の使用済み燃料プールの冷却装置などが止まっている。原因は調査中で半日以上が経過しても冷却装置復旧のメドはたっていない。  

故障箇所の修理に時間がかかる場合、東電は冷却装置への電線をつなぎ替えてプールの冷却を再開する対策を検討する。使用済み燃料は熱を発しており、19日午前10時のプールの水温はセ氏約16~31度とみられ、1時間に約0.08~0.37度ずつ上昇するとしている。最も水温が高い4号機で、社内規定のセ氏65度に達するまでは停電後4日半かかるため「時間的な余裕はある」(東電)という。



こんなことが起こっていたとは。

政府見解は

>菅義偉官房長官は19日の閣議後の記者会見で、福島第1原発の停電について「現場では復旧作業に全力で取り組んでいる。最悪の事態に備え、代替手段に万全を期す。まったく心配ない。対策を講じている」と述べた。

ほんとに大丈夫?

何か鈍感になっていますが、地震も心配なのです。汚染水もどんどんたまっている。

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さて

汚染水で検索するとこんな記事が、イランラジオの記事ですが…。

アメリカ核施設で汚染水漏れが続く

アメリカ西部・ワシントン州のハンフォード核施設で、放射能で汚染された水が漏れ続けています。

IRIB記者が17日日曜アメリカから伝えたところによりますと、ワシントン州にあるハンフォード核施設から、放射能により汚染された2000リットル以上の水が流出した、ということです。

しかし、この量は1940年代からこれまでに漏洩した400万リットルと比較すると、ごく少量とされています。

アメリカ政府は最近、汚染水を貯蔵している地下の6つのタンクから年間2000リットルの汚染水が漏れていることを明らかにしました。




迷走するハンフォードの核廃棄物処理 | 日経サイエンス

米ワシントン州の南東部にあるハンフォードはプルトニウム製造施設の集合体であり,第二次世界大戦で長崎に投下された原子爆弾の原料となったプルトニウムを作ったことで知られている。冷戦の終結を受けて1989年にエネルギー省(DOE)は,ハンフォードの諸施設の解体と除染を開始した。作業が必要な場所は約1400カ所あるといわれる。これらの場所のうち,数百カ所については,すでに液体と固体の廃棄物が計画的に捨てられていた。  

除染作業がどのように進んでいるかを知るために,Scientific American誌は関係方面を集中的に取材した。その結果,以下の事実をつかんだ。

・地区内には,高レベル放射性廃液の地下貯蔵槽が177基あり,漏洩しているも  
のも,熱を帯びているものも,引火性の気体を発生しているものもある。
・少なくとも12トンの危険なプルトニウムが,土壌中か,あるいは不安定な状  
態で放置されている。
・使用済み燃料からプルトニウムを抽出したため,ひどく汚れた巨大な5つの建  
物がある。
・2100トンの使用済み燃料がプールの中に沈んでおり,地震が発生した場合,致  
命的な放射能のごみ箱となるだろう。




ハンフォード・サイト - Wikipedia




[追記]

福島第一、1号機プールの冷却を再開 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

東京電力福島第一原子力発電所で使用済み核燃料の一時貯蔵プールの冷却装置などが停止しているトラブルで、東電は19日午後、1号機のプールの冷却装置が復旧し、冷却を再開したと発表した。  

また、3、4号機プールは同日中に、共用プールは20日に冷却を始められる見通しという。 (2013年3月19日15時43分 読売新聞)