ノーベル文学賞とノーベル平和賞はダイナマイトの発明者ノーベルが残した遺産を元に創設されたノーベル賞の精神を最も引き継ぐといっていいと思っているのですが、詳しく調べてみると少し違う事情も見えてきます。
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ノーベル賞 - Wikipedia

ノーベル賞は、スウェーデン語ではNobelpriset、ノルウェー語ではNobelprisen、英語ではNobel Prize(英語発音: /ˈnoubel ˈpraiz/ ノウベル・プライズ)と言う。1895年に創設され、1901年に初めて授与式が行われた。一方、ノーベル経済学賞と一般に言われているアルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞は、1968年に設立され、1969年に初めての授与が行われた。

ノーベルは遺言に、「私のすべての換金可能な財は、次の方法で処理されなくてはならない。私の遺言執行者が安全な有価証券に投資し継続される基金を設立し、その毎年の利子について、前年に人類のために最大たる貢献をした人々に分配されるものとする」と残している。

彼自身がこの賞を設立したわけではなく、またノーベル賞という名称を考案したわけでもないが、後に「ノーベル賞」として知られるようになる



>「平和賞」はノルウェー・ノーベル委員会が、「文学賞」はスウェーデン・アカデミーがそれぞれ行う。

>ノーベルの遺言により、平和賞の選定はスウェーデンの機関ではなくノルウェー国会に委任されている。理由は諸説ありはっきりしないが、当時のスウェーデンとノルウェーは同君連合を組んでいたこと、またノルウェーは平和を探求する方針を国際的に表明していたこと、などが理由と考えられている。


wikipediaより

なお平和賞については下記のノルウェー大使館の中に下記の公式サイトがある。

ノーベル平和賞

詳しく見ると面白いことが書かれています。
ノーベル平和賞

ノーベル平和賞は、スウェーデン産業界の大富豪で、ダイナマイトの発明者であるアルフレッド・ノーベル(Alfred Nobel、 1833~1896年)により創設されました。彼は亡くなったとき、すでに100近い工場を傘下に持つ大企業組織を築き上げており、世界的な富豪の一人に数えられていました。

ノーベルは独身で子供もいなかったので、遺言を残し、所有する工場は、死後売却して収益を信託財産として管理するよう指示しました。またこの遺言により、信託から生じる利子収入は毎年「その前年に人類のため最も大きな貢献をした人々」に提供されることになりました。ノーベル賞の授賞対象となる5つの分野のうち、文学賞、物理学賞、化学賞、医学・生理学賞はスウェーデン側が決めますが、平和賞を授与する名誉はノルウェーの国会であるストーティングが任命する独立委員会に与えられました

ノーベルが平和賞受賞者を決める役割をノルウェーに委ねたことには、いくつかの理由があります。遺言を遺した時点では、スウェーデンとノルウェーはまだ同君連合を組んでいました。また、ストーティングは、国際的な紛争が全面的な戦火に拡大しないよう軍縮や調停を行う、といった新しい「平和」という概念を現実の国際政治で追求していました。

ストーティングはノーベルの遺言の内容を受け入れ、ただちに実行に移しました。1897年にノルウェー・ノーベル委員会の初代委員5名が任命され、1901年に同委員会は、赤十字を創設したスイス人のアンリ・デュナンと、フランス人で平和活動家のフレデリク・パシーを第1回ノーベル平和賞受賞者に選出しました


まさに20世紀とともに始まったわけですね。
ノルウェーの国会はストーティングというのですね。
ストーティング(国会)

文学賞ではなく、平和賞についての話になってしまいましたが、長くなりますので別なエントリーで文学賞については書きます。私はスウェーデンやノルウェーが世界の平和に果たしている役割があるというところに関心があります。そのノーベル賞をめぐる駆け引きがあることも追いかけるべき面白いテーマです。

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