ストレステスト会議 開催できず NHKニュース

原子力発電所の運転再開の判断の前提となる「ストレステスト」の結果を専門家が議論する原子力安全・保安院の18日の会議は、会議室での傍聴が認められなかったことなどから運転再開に反対する人たちが会議室に入り込んで抗議を続け、予定から2時間半以上たっても開催できない異例の事態となっています。

経済産業省の原子力安全・保安院は、18日午後4時15分から省内の会議室で専門家会議を開き、福井県にある関西電力大飯原子力発電所の3号機と4号機の運転再開の判断の前提となるストレステストの結果について、最終的な議論をする予定でした。ところが、保安院が以前の会議で傍聴者から進行を妨げるような発言があったとして、会議室での傍聴を認めず、別室でモニターでの傍聴としたことなどから、原発の運転再開に反対する人たちなどおよそ20人が午後4時すぎから会議室に入り込んで抗議を続け、予定から2時間半以上たっても開催できない異例の事態が続いています。会議室では、原発の運転再開に慎重な一部の専門家を除いて大半の委員が午後6時までに会議室を退出し、抗議をしている人たちがその場に残り続けています。原子力安全・保安院は今後の対応を検討しています。




こういうのは動画で見たほうが混乱ぶりがわかります。NHKが良く伝えていました。

読売新聞の論調は

原発耐性検査 再稼動の判断を先送りするな : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

保安院は、その内容を、専門家の意見を聞きつつ詳しく点検、確認してきた。すでに14基の原発についてテスト結果が提出されているが、ゴーサインが出たのは大飯原発3、4号機が初めてだ。  

評価結果は、今月下旬に来日する国際原子力機関(IAEA)の専門家や、内閣府の原子力安全委員会も、チェックする。これを経て来月初めにも、野田首相や細野原発相らが、再稼働の可否について、政府としての判断を示す。  

再稼働できないと、国内の原発は4月末に全て止まる。電力の安定供給は、さらに厳しくなる。  問題がない、と確認された以上は、再稼働を認めるべきではないか。今後は一連の手続きが滞りなく進むことを期待したい。




日経は
大飯原発、夏前の再稼働不透明 耐性調査は「妥当」
日本経済新聞
経済産業省原子力安全・保安院が18日、関西電力大飯原発(福井県おおい町)3、4号機のストレステスト(耐性調査)を妥当とする審査書を専門家による意見聴取会に提示したことで、原発再稼働に向けた手続きが一つ進む。今後の焦点は地元自治体の理解を得て、深刻な電力不足が予想される夏前に再稼働にこぎつけられるかに移る。ただ、地元の県知事らは慎重な姿勢を崩しておらず、政府は迅速な対応が必要になる。