ここまで数字が大きいとよくわかりませんが、3500テラベクレルは汚染水として海に流れ出た数字で、一旦、大気中に出て海に落ちたのが1万テラベクレルという推計らしい。約3倍の量のセシウムが大気に放出されていたということはわかりやすい。雨となり大地に落ち、地下水になり、川を下り海に入ったもの、直接雨で海に降り注いだものを合わせて1万テラベクレル。

一体、大地に残留し、植物、動物に取り込まれた量はどのくらいなのか、考えただけでゾッとする。

放射性物質は放射線を出すという特異な性質を持つので、おそらくトレース(追跡)しやすいに違いない。すでに研究は始まっているだろうが、いつ公表されるだろうか?
ソーシャルな時代に研究者の行動も変わってくることを期待したい。少なくてもマスコミには期待できないことが今回の原発事故でよくわかった。

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06:04 47news (47NEWS)
流出のセシウム、北太平洋を循環 

20~30年で

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〉東京電力福島第1原発事故で海に流出した放射性セシウム137は、黒潮に乗って東へ拡散した後、北太平洋を時計回りに循環し、20~30年かけて日本沿岸に戻るとの予測を気象研究所の青山道夫主任研究官らと電力中央研究所の研究チームがまとめた。札幌市で開催の日本地球化学会で14日発表する。 

〉また海に直接出たセシウム137は、5月末までに3500テラベクレル(テラは1兆)と試算した。ほかに大気中へ放出された後に海に落ちた量が1万テラベクレル程度あるとみており、総量は1万3500テラベクレル。過去の核実験で北太平洋に残留している量の十数%に当たるという。