「6.5トンの人工衛星、今月末にも地球に」 News i - TBSの動画ニュースサイト
NASA=アメリカ航空宇宙局は、すでに役目を終えた重さ6トンあまりの人工衛星が今月末にも地球の大気圏に落下すると発表しました。  

NASAによりますと、地球に落下するのは1991年に打ち上げられたオゾン層の観測衛星「UARS」で、重さはおよそ6.5トンあります。2005年に役目を終えた後はいわゆる「宇宙のゴミ」として、地球の大気圏の外、高さ250キロほどの軌道を回っていました。  

それが地球の重力の影響で徐々に高度を下げて大気圏に突入してくるもので、NASAは落下時期を今月末から10月上旬にかけてと予測しています。  

この人工衛星が落下した場合、大部分は大気圏に突入する際に燃え尽きますが、最大で26の部品が燃え残り、地上まで落下する可能性があるということです。  NASAでは、「落下の時期や場所はまだ正確には分からないが、人々の安全や財産に与えるリスクは極めて少ない」としています。(10日19:00)
この時期だけにちょっときになりますね。下の朝日の記事は詳しいです。落下する人工衛星の画像もついています。

asahi.com(朝日新聞社):衛星の破片、落ちるかも 人に当たる確率3200分の1 - 宇宙探査
1991年に打ち上げられた大気観測衛星「UARS」(約6トン)で、2005年に運用を終え、現在は高度約250キロ付近を漂っている。高度は徐々に下がっており、9月下旬から10月上旬にかけて、大気圏に突入する見通しだ。  

軌道の角度からみて、破片が落ちるのは赤道を挟んだ北緯57度~南緯57度の間で、日本を含む世界の広い範囲が対象地域になる。  

試算では大部分は燃え尽きるが、26個の金属破片(計532キロ)が800キロ四方の範囲に落ちる。この一つが、世界のだれかに当たる確率は3200分の1で、「自分に当たる確率」にすると、21兆分の1になるという。記者会見したNASAの研究者は「破片が有害である可能性はほとんどないが、絶対にさわらないで」と呼びかけた。