ソニーはなぜ狙われたのか―― 個人情報大量流出事件の真相 ジャーナリスト ジョセフ・メン|DOL特別レポート|ダイヤモンド・オンライン

――ソニーは今年初めに、ハッカーのジョージ・ホッツ氏を提訴している。プレイステーション3をジェイルブレイク(セキュリティホールを突いてコンピュータ機器に設けられた制限を外し、開発会社らの認可を受けてないソフトウェアを動作可能な状態に)したというのがその理由だ。後に両者は和解するが、それ以前に国際ハッカー集団の「アノニマス」がホッツ擁護に回り、ソニーのサイトを攻撃したことが知られている。そのあとに行われた今回の不正侵入については、アノニマスは組織的関与を否定しているが、一部のメンバーが独自に行った可能性も浮上しているようだ。本当のところはどうなのか。  

アノニマスのチャット(記録)で、ソニーのネットワークの脆弱性の詳細が議論されていたことは確からしい。そして、アノニマスの古参メンバーによると、ほとんどのメンバーたちが反対したにもかかわらず、一部のメンバーが不正侵入の手段に打って出たようだ。アノニマスは非常にゆるい組織で、どんなオペレーションにどう関わるかはその都度、本人が決める。それぞれのオペレーションには、それぞれのリーダーがいる。

――アノニマスはこれまで言論の自由やインターネットの自由に関わる行動を起こしても、カード情報を盗むなどの犯罪行為とは無縁だったように思う。今回の行動は、アノニマスにとって転換点とも言える事件なのだろうか。  

アノニマスがクレジットカード情報を盗み出し、それを売って儲けようとしているならば、確かにこれまでのような政治的活動とはかなり違うものになる。そして、本当にそうしたことが起こると、大部分のメンバーの感情を害することになるだろう。しかし、今のところ、金儲け目的の行動が起こったとは耳にしていない。ある筋によれば、クレジットカード情報を外に漏らす気も売る気もないと主張しているようだ。



PS3の脱獄がそもそもの発端ぽいですね。世界中にいるハッカーのゆるい組織、wikileaksのアサンジ逮捕の折にも名前がでてきた「アノニマス」が動いた可能性大。



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