米金融大手:6社そろって公的資金完済にめど - 毎日jp(毎日新聞)

公的資金完済について米財務省高官は「米金融市場が安定してきたことを示している」と説明する。だが、米国では失業率が10%超まで上昇し、住宅の差し押さえ件数も過去最悪の水準になるなど、経済の本格回復への見通しは立っていない。米政府の規制を避けるため、収益力の回復を待たずに金融機関が返済に走っているのが実態だ。

 さらに、地方の中小金融機関を中心に、今年の経営破綻(はたん)が計133行と17年ぶりの水準まで膨らむなど、金融業界の経営環境は依然として厳しい。公的資金完済の流れに対し「金融機関の体力を奪い、米国経済全体に悪影響を及ぼす」(米エコノミスト)との懸念の声も出ている。


そうか。

政府の規制を嫌うアメリカの資本主義の健全性ではなく、高額報酬のためと考えると確かにわかりやすいですね。

一方日本。公的資金の注入を受けながら高額の報酬(ただしアメリカに比べれば低いのでしょうが)を得続けた日本の金融サラリーマンを許した政府もだらしないと思います。

それにしてもすさまじきはアメリカの金融マンです。世界の経済などお構いなしの徹底ぶり、やはり全然変わってないわけです。

反省というものがない。

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