米ヤフーの主軸は検索からコンテンツへ--提携後の次なる課題:スペシャルレポート - CNET Japan

Yahooの新時代は、最高経営責任者(CEO)のCarol Bartz氏が、同社の巨大なウェブサイトネットワークでの検索を運用する権利をMicrosoftに譲るという文書に署名した瞬間に始まった。その見返りに、YahooはMicrosoftの「Bing」が生み出す売り上げの88%を受け取る。今やYahooは、まず何よりもメディア企業であり、できるだけ多くの人を自社のサイトに呼び込んで、そのページ上で利益率の高い広告を販売することが事業となる。

 この戦略は、インターネットでは必ずしもうまくいっていない。広告主が潜在顧客に到達する方法としては、検索広告の方がはるかに効果的であり、広告主はそれに応える形で、適切な検索結果と有効な広告の最良の組み合わせを提供する企業、すなわちGoogleに、広告費をつぎ込んできた。


上記CNetの記事は面白いですよ。これからのネット戦略、ネット広告に影響を与えることは間違いありません。特にBingとGoogleの検索エンジン戦争の行方、というか今やGoogle帝国にすきはないのかという点。

>サービスの面から言えば、「Yahoo Mail」や「Flickr」「Yahoo Messenger」といった領域では、Yahooは明らかに、アクセルをゆるめようとはしないだろう。Yahooのモバイル戦略についても同様だ。この分野は、より成熟したPC向けのインターネット体験とは異なり、インターネットの中でもかなり手に入りやすい部分だ。

>したがって、Yahooはテクノロジ事業から完全に撤退するのではない。同社にはこれからも、新しいホームページを、ソーシャルネットワークやリアルタイムコミュニケーション、そしてまだ考えられてもいないものなど、より広い世界につなぎとめておく手段が必要だ。それには、聡明で優れたエンジニアリングが要求される。

>Yahooは世界最大のコンテンツアグリゲーションサイトとなろうとしているのだろうか。そうだとすれば、同社のさまざまなコンテンツでさらに多くのコストを削減できるのは明らかだ。「omg」を作るのにどれだけの人手が必要だろうか。「Yahoo Sports」にあれだけ多くの記者が必要だろうか。同社はわずかな人数だけを雇って、パートナーから提供されるコンテンツでサイトが常に満たされるようにすれば、トラフィックを犠牲にせずに船一隻分の人員を削減できるのではないだろうか。