【ワシントン=山本秀也】米ホワイトハウスは3日、新設の行政監督官に指名されたナンシー・キルファー元財務次官補と、トム・ダシュル次期厚生長官が、ともに指名を辞退したことを明らかにした。オバマ大統領は辞退を受け入れる意向。いずれも税務トラブルをめぐる批判が引き金となった。

 オバマ政権の高官候補による指名辞退は、商務長官に予定されたリチャードソン・ニューメキシコ州知事に続き3人となった。また、指名承認を獲得したガイトナー財務長官も、上院での公聴会で納税漏れが発覚し、強い批判を受けていた。

 キルファー氏は、予算執行の効率化に向けて中央官庁を監督するなど、行財政改革の中心的な役割を担っていた。また、納税漏れが批判を受けていたダシュル氏について、オバマ大統領は「ダシュル氏が犯した過ちについて、同氏も自分も言い訳はしない」との声明を発表した。


クリントン政権発足時も司法長官候補が不法移民を雇用していたことが発覚し、トラブルが起こり、その後に影響がでました。そのことを懸念したオバマ政権では、切り札とも言うべきヒスパニック系長官で「国連のインディー・ジョーンズ」と異名をとるリチャードソン氏(メキシコ州知事)が指名を辞退しました。

しかし、ガイトナー財務長官が税務報告漏れで謝罪。

さらにダッシュ氏もキルファー氏も、同じく税務トラブルを抱えていて、指名を辞退。

これまで、金融バブルで、政治家も多くが、手を染めてきていたと思われるだけに、叩けば誰でも埃が出そうな雰囲気です。

ここにも、アメリカの金まみれの実態が現れているわけです。共和党はどこまで、これを追及するのか、どのような調整がなされるのか、注目したいと思います。問題は相当根深いでしょうから。

アメリカ政治を見るうえで、かなり注目していいい動きです。



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