少子化で経営危機が危ぶまれる日本の大学でこれまで大学運営の理想とされてきたのがハーバード大学の基金の運用により運営費をまかなうというやりかたでした。
日本の大学の資産運用は預貯金が最近までほとんどでほとんど運用益を出さないで来ていましたので、ハーバード大が運用によって運営費の三分の一をまかなうというやり方に学ぶという流れが、ここ2年くらい急速に広まってきたようです。
それに目をつけたのが証券会社で、公開された資料を元に勝手に経営分析を行い、チャートを作り、あおるように営業をかけてきていました。
それが駒沢大学のデリバティブ取引の失敗を生んだようです。他の大学も運用で損失を出していますが、駒沢のように追証を要求されるようなハイリスクの商品には手を出していないということなので、償還日まで持てば、全額保障されているといっているわけです。本当にそうかはわかりません。いや、まだ大学自身も運用のプロがいる大学はほとんどいませんので、まだわかっていないのかもしれません。
このハーバード大学のニュースは前に米テレビ局ABCが伝えたものと同じようなものです。前は大学関係者にe-mailで伝えられたというものでしたが、2日付であたらしいものがでたようです。
前のe-mailでは、運用益が減少したことにより、奨学金や研究費、人件費の見直しを行う、一方、入学してくる学生に年間400万の授業料は負担になるので入学者も減少するかもしれないというものでした。
【参考記事】
アメリカの大学の運用損はどうなっているのだろう |蛙の目
Economy strikes America’s richest university - School Inc.- msnbc.com
Tough Times Strain Colleges Rich and Poor - NYTimes.com
もっとアメリカのメディアには出ているでしょうから、調べて見る必要がありそうですね。
話は変わりますが、reuterを見ていたら国立大学の文字が
起債予測一覧〔表〕=12月2日現在 | Reuters
"【起債予測(財投機関債)】
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発行体/リックコード 掲載日 確度 備考
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国立大学財務 12/ 1 A 期間5年、発行予定額50億円
[東京 1日 ロイター] 独立行政法人国立大学財務・経営センター<0#1286=JFI>は、発行を検討している期間5年の財投機関債の主幹事に三菱UFJ証券を指名した。発行予定額は50億円。国立大学財務・経営センターが1日明らかにした。