歴史的評価、これは無理！！

どこかで書こうと思っていましたが、こんなニュースが出ましたのでちょうどいい機会ですので、書いておきます。

ブッシュが決定的にアメリカの民主主義への憧れを消し去った、もはやアメリカに憧れる人はいない。

ニューズウィークにフランシス・フクヤマが寄せた記事のなかで似たことを書いていたのですが、ぴったりの表現だったので、どこかで書きたかったのです。（正確ではありませんので、あとでフォローします。）

第二次世界大戦後、アメリカは世界の憧れでした。民主主義も大量消費社会も。そして、アメリカはその憧れを引き受けてそのように振舞っていたのです。

経済的にはレーガノミクスという市場自由主義の流れで、経済が肥大化し、今回の金融危機に至る道をたどったのですが、政治的には、イラク派兵で大失敗をするわけです。

やはり国連を無視した派兵は、アメリカの失敗だったでしょう。ひょっとしたら彼が黒人初の大統領でもおかしくなかったパウエル国務長官を道化に使ってしまったブッシュ＝ネオコンの大失敗です。結局、本来はパウエルはイラクへの派兵は反対でした。パウエルは一期目のブッシュ政権内で孤立し、二期目には出番がなかったのは、そのことを良く示しています。二期目のラムズフェルドなどのネオコンの跋扈がアメリカの権威を失墜させ、最後にはブッシュすらも「道化」に成り果てたわけで、歴史的に評価されるということはないでしょう。

やくみつるさんをうんと太らせたようなマイケル・ムーア監督、あまり好きではありませんが、彼がブッシュをすっかり道化にしてしまいましたね。

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せめて、北朝鮮の拉致問題だけでもアメリカの後押しで圧力がかけられれば、評価は違ったかもしれません。ところが、これも最後にテロ支援国家解除というとんでもないことをやらかし、台無しにしてしまいました。

これでは「和平実現」も「人道的」評価もないわけです。