大学の資産運用損の話が出ていますが、面白いセミナーを見つけました。いやとてもためになりそうです。

サブプライム金融危機下のガバナンス――
大学法人資金運用のリスク管理と説明責任
A.ご一名(資料代込)
:45,000 円(消費税込)
B.メディア参加(資料・カセットテープ送付)
:46,000 円(送料,消費税込)
C. 非営利法人資金運用研究会員
: 22,500 円(消費税込)
2008 年12 月19 日(金) 剛堂会館ビル 会議室 (東京・麹町)
申込先:地域科学研究会・高等教育情報センター
東京都千代田区一番町6-4 ライオンズ第2-106
Tel:03(3234)1231/Fax:03(3234)4993
E-mail:kkj @ chiikikagaku-k.co.jp
URL:http://www.chiikikagaku-k.co.jp/
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地域科学研究会・高等教育情報センターの主催で上記のセミナーがあります。

講師は
田辺 和秀 氏 / 日本私立学校振興・共済事業団 私学経営情報センター 経営支援室長
梅本 洋一 氏 / (株)リスクマネジメント・ラボラトリー 法人資金運用・管理コンサルタント
非営利法人資金運用研究会事務局長
竹子 立弥 氏 / MFS インベストメント・マネジメント(株) ディレクター
(財)公益法人協会 公益法人資産運用研究会委員

のお3方です。

同じサイトの私論公論の場というページにに梅本洋一さんの書かれたものがあります。

“私論公論”の場<03>大学資金運用とガバナンス危機【その1】

かなり生々しく大学の資産運用の実態がわかります。今回の大学資産運用の失敗という事柄の参考になるでしょう。


ついでに今回のセミナーの内容です。

□ 学校法人の資金運用状況とガバナンス
~リスク管理・経営支援への事業団の役割~
日本私立学校振興・共済事業団 田辺 和秀
1.学校法人の財務状況と資産運用の現状分析
(1)財務状況の概況 (2)運用資産の蓄積状況
(3)資産運用収入の推移 (4)有価証券等の時価情報
2.資産運用のルール作りとガバナンス
(1)資産運用手続きの適正化 (2)諸規定・体制の整備
3.リスク管理・経営支援への事業団の役割
(1)学校法人活性化・再生研究会報告後の取り組み
(2)私学経営情報センター・経営支援室の機能と体制

□ 年金基金・米国大学基金に学ぶ運用ガバナンス
~受託者としての責任ある運用体制とリスク管理の構築~
MFSインベストメント・マネジメント(株) 竹子 立弥
1.現下の金融危機への対処
(1)基本的な視座~ポートフォリオ運用の“原則”から (2)リスク管理と説明責任の留意点
2.年金基金の運用
(1)年金運用の意思決定とガバナンス (2)年金コンサルタントの役割
(3)運用現場の実際 ― その建前と本音
3.米国大学基金の運用
(1)米国大学基金の運用の実際 (2)米国大学基金の運用ガバナンス
(3)日本の大学法人が学ぶべき内容 〈質疑応答〉

□ 資金運用管理の規程・体制の再構築と進化
~ミッション、説明責任、リスクマネジメント、投資政策の4 原則と実践対応~
(株)リスクマネジメント・ラボラトリー 梅本 洋一
1.サブプライム金融危機下における資金運用の現場
(1)担当者 (2)担当理事 (3)役員会 (4)取引金融機関担当者
(5)認識のギャップとそのリスク
2.リスク管理・説明責任の点検評価の視点
(1)大学資金運用の方向性を見失ってはいないか (2)あり得ない資金運用の前提とその弊害
(3)担当者・理事の説明責任(アカウンタビリティ)の喪失
(4)なぜ、想定外の損失は起こってしまうのか (5)行き当たりばったりの運用管理
3.大学資金とその運用管理の原点回帰
(1)金融・資金運用の理(ことわり)を理解する (2)大学と資金運用のミッションを一致させる
(3)説明責任(アカウンタビリティ)が問われているポイントを絞り込む
(4)リスクマネジメントの要諦を押さえる
(5)投資政策(政策ポートフォリオ・投資方針書)を書面で説明する
4.具体的施策(アクション・プラン)の展開
(1)理事会は何から取り掛かるべきか (2)担当役員・事務局の重要な役割とは
(3)運用規程の制改定 (4)政策ポートフォリオ策定 (5)投資方針書策定
(6)外部金融機関の監視・監督 (7)運用委員会、コンサルタントの位置付けと役割
〈質疑応答〉


論点のすべてが出ていますね。




コーポレート・ガバナンスとアカウンタビリティ論



年金基金・財務担当者のための企業年金のリスク管理術