情報BOX:オバマ氏が直面する外交課題 | Reuters.co.jp

>以下はそうした問題に対するオバマ氏の姿勢や政策の一部。

◎テロとの戦いとアルカイダ米国内では、パキスタンの部族地域で勢力を強めるアルカイダ系武装組織への懸念が強まっている。オバマ氏は、もしも米国がアルカイダ幹部の存在を発見し、パキスタンが行動を起こさない場合は、米国が掃討に取り込むべきとしている。

◎アフガニスタンアフガニスタンで反政府武装勢力タリバンを抑え、パキスタンとの国境からアルカイダを掃討することに一層力を入れる方針を明らかにしており、アフガン駐留米軍を現在の3万2000人規模から増派する方針も表明。 ブッシュ政権はアフガン戦略見直しの一環として一部タリバン勢力との対話を検討しているが、まだ具体的には何も決まっておらず、実際に対話を行うかどうかの判断はオバマ氏に委ねられる見通し。

◎イラクイラク戦争には当初から反対の立場。アフガンへの増派を可能にすべく、大統領就任後16カ月以内のイラク駐留米軍撤退計画を明らかにしている。

◎イランイランの核兵器保有は容認しない姿勢。対イラン外交政策は現実路線を支持し、前提条件なしでの首脳同士の対話にも積極的な考えを表明している。ただ、対話の具体化にはかなりの準備が必要としているほか、必ずしもアハマディネジャド大統領との対話を意味するものではないとしている。

◎ロシアロシア軍による8月のグルジア侵攻を非難する一方、グルジアとウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を支持。共和党マケイン上院議員が訴える主要8カ国首脳会議(G8)からのロシア除外には反対の姿勢を示している。

◎中東和平プロセスブッシュ大統領が1年前にメリーランド州アナポリスで行ったイスラエルとパレスチナとの3者首脳会議以降、中東和平に関する進展はほとんどみられない。オバマ氏は中東和平に向けた積極的な取り組みやイスラエルへの確固たる支持を表明している。

◎世界での米国のイメージ改善世界での米国のイメージ改善を重要な外交政策と位置づけ、ブッシュ政権で関係に亀裂の生じた欧州各国との結びつきも強化に努める方針を示している。

◎グアンタナモ収容所キューバにあるグアンタナモ米海軍基地内の収容所は閉鎖を目指す考えを明らかにしている。 ◎中国中国の台頭には機会と脅威の両面があるとの考え。中国を悪者扱いはしないが、人権問題では国際的な水準に沿うよう求めていくとし、イランやミャンマー、スーダン、ジンバブエなど弾圧的政権への支持をやめるよう圧力は掛けていく方針を明らかにしている。貿易問題でも圧力をかける意向。

◎北朝鮮ブッシュ政権は10月に北朝鮮に対するテロ支援国家指定を解除。オバマ氏は北朝鮮の核プログラム検証計画合意を「控えめな前進」と支持したが、合意が守られなかった場合は北朝鮮に対応措置が取られるとの理解が必要だとしている。

◎気候変動問題工場や事業所などに排出枠(キャップ)を設け、過不足する分を売買(トレード)する「キャップ・アンド・トレード」方式を支持している。


簡潔にまとまっています。中東問題、北朝鮮の核問題、そして最後の地球環境問題などで力を発揮することを期待しています。

以下参考記事。
【参考記事】
【グローバルインタビュー】オバマ新政権の課題は? ジョージ・ワシントン大学のヘンリー・ナウ教授 - MSN産経ニュース





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