オリゴ
別ブログ『発見の日々』(関連記事  )の方でコーヒー豆について書いていて気になることが出てきたので調べてみた。一年前くらいに発売になったコーヒーオリゴ糖入りコーヒーのことだ。AGFブレンディのひとつ。もう随分前からレギュラーコーヒー派なので、インスタントコーヒーには関心がなかったが、このコーヒーオリゴ糖が気になった。なんでも、コーヒーの残渣物から取れるらしい。スタバのコーヒー植物繊維入りTシャツとかコーヒーカスを利用したコンポストとかコーヒーの残りかすを使ったアイデアはいくつかあるが、カスからさらに有効な成分を取り出してしまうアイデアには感心した。この手の健康食品は、いかに身体にいいかを消費者にイメージさせるかがポイント。腸内の善玉菌が難消化性のコーヒーオリゴ糖を食料として活性化していくというのは、悪くない。足りない善玉菌(ビフィズス菌など)を発酵乳製品で補ってやるのもいいが、腸内にいるビフィズス菌に栄養を与えて活性化するというのもわかりやすい。ただし難消化性ということは、お腹がゆるくなる人もいるということなので注意が必要か?最近、加齢により衰えた腸の働きを整える整腸剤もあるが、なんか関連がありそうなので、今度調べてみることにする。ザ・ガード整腸錠など。

 現在世界のコーヒー生産は栽培技術が進んだことと生産国が増えたことで生産過剰に陥って、だぶついている。ここ10年はコーヒー豆の価格が大暴落してコーヒー生産国、そして生産者は貧困にあえいでいる。これを「コーヒー危機」というが、一昨年末から少しずつ価格が上昇してきていて、コーヒー生産国にも明るさが戻りつつある。世界でコーヒーの消費が進めば、さらに改善されることになる。そのためにはコーヒー消費先進国でのスペシャリティコーヒーの拡販、コーヒー文化が浸透していない中国やロシアでの消費拡大(日本でもそうであったが、たいていインスタントコーヒーから入る)そして生産国内での内需拡大だ。ブラジルなどは自国消費を増やしている。コーヒーが石油に次ぐ貿易高を誇る商品であるというと驚く人が多いが、事実である。世界経済に大きな影響力を持つ商品なのだ。
 生産国の拡大過程で国際コーヒー機構(ICO)が生産調整、管理価格の設定を行使しようとして、アメリカとぶつかった。そしてついに自由市場経済を主張するアメリカが1992年に脱退。その後、ICOは生産国各国の調整を付けることが出来ずにコーヒー価格は下降の一途を辿る。そうなると生産国の中でも、コーヒー栽培から換金性の高い麻薬に切り替えるところが出てきて、アメリカは中南米の麻薬問題で頭を悩ますことになった。ようやく2004年11月にアメリカがICOに復帰を果たし、少し安定の方向が見えてきたのが、最近である。
 そうした中でコーヒーと健康キャンペーンが行われていると見るのが正しいだろう。コーヒーを一日5杯飲む人の肝臓ガンの発症率が一番低いという記事を日経新聞で読んだが、それは飲みすぎだろう。
 そんなことを書きつつ、気の迷いからAGFブレンディコーヒーオリゴ糖入り75gを2瓶ネットで買ってしまった。きっとお腹がゆるくなるに違いないのだが・・・。結果はまた後日。

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